フューエルフィルター交換

フィルターにかかっているフューエルプレッシャーを事前に抜きます。
フューエルポンプのカプラーを外し、ガソリン給油口のキャップをゆるめてセルを「キョキョキョー」と回しておきました。

今回はリアのみジャッキアップ。
フューエルフィルターは車体右後ろ、運転席の後ろ辺りにあります。
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赤丸のファスナー5つを外すとカバーが取れ、フィルターにアクセスできます。
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上側がタンクから来るホース、下がエンジンに向かうホースです。
コイツのクリップをずらしてホースを2箇所外しますが、いくら圧を抜いていてもガソリンは多少なり出てきます。
ゴーグルを装着したり、真下に顔を持ってこないとかしてそれなりに対策しておいて下さいね。
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フィルターは2本のボルトで固定されています。
外したホースにはガソリンを止める為、手持ちのボルトで栓をしてます。
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旧フィルターの中からは黒いガソリンが...
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ブラケットはフィルターの出っ張りに合わせて位置決めします。
テンションがかかってますので、バイスグリップで押さえてからボルトをかけました。
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サクッと終了。
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排気カム流用とノーマル&マルハカムプーリについて

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今更ですけど、排気側カムを吸気側に流用するネタ。
2ndエンジンが未だスタンドに載ったままなので、コレを使ってバルタイやプーリーの角度などを確認してみました。
ただ、3rdエンジンは修正面研、2ndは0.8mm面研していますから、そのままの数値を使うわけにはいきません。
段取りを少し考える必要があります。

さて、まずはノーマルデータから。

BPエンジン(NA8C)バルブタイミング
・ インテーク 5°BTDC(360CA)~48°ABDC
作用角:5+180+48=233°
バルブタイミング:233/2-5=111. 5°
・エキゾースト 56°BBDC~14°ATDC
作用角:56+180+14=250°
バルブタイミング:250/2- 14=111°

オーバーラップ:5+14=19°

とりあえず、ノーマルカムを組み付けて、エキゾースト側を合わせます。
ノーマルと同じ「111°」にバルタイを調整すると、スライドプーリーは「3」 目盛り進み側となりました。
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ちなみに1番長い赤線と黒い部分のポッチを合せると、ノーマルプーリーと同じ位置になります。
ただし、これは排気側に使った場合に限っての事で、吸気側で使う際は「3」 目盛り遅らせて固定すればノーマルプーリーと同じノックピン位置になります。(下記に詳い説明あり。)

という事は、0.8mm面研ヘッドでインテーク側のバルタイをノーマル値にセットした後、「3」目盛り遅らせば3rdエンジン(面研なし) でバルタイを再現できる訳ですね。
別の見方をすると、ヘッドを0.8mm面研磨すれば、バルタイがクランクアングル(CA) で6°遅れるという事になります。

では次に、排気側カム(クラセンにささる部位を切り落としたもの)をインテークにセット。
「3」目盛り遅らせる事を考えて、先にプーリーをある程度進ませてカムに取り付け。
#1シリンダーの圧縮上死点で、カムヒールはIN・EX共外に向いていますから、 その辺りを見つつ適当にタイミングベルトをかけます。

測定するといきなりノーマルと同じ111.5°という数値が!
なにか運命めいたものを感じ、測定終了です(笑)
写真で見ると以下のような位置になります。
「3」目盛りよりほんの少し進めた位置なので非常におしい(笑)
センター位置に目盛り戻し、ノーマルヘッドにセットするとバルタイは112°くらいになりますかね。
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ノックピンの位置。
ノーマル位置(真上)から120度遅れ方向になります。
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ベルトはプーリーの遅れ側に「7」コマ(起点コマ含む)ずらします。
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結果、 排気側カムと基準位置に合わせたマルハスライドプーリーを使うと、 ノックピン位置変更とコマの掛け換えで約112°のバルブタイミングになる、という事がわかりました。

 

参考値
エキゾーストカム流用 ・ バルブタイミング:112°のケース
・ インテーク 13°BTDC~57°ABCD
オーバーラップ:13+14=27°

ノックピン位置は反時計回りに165°先で真上位置。
120+47(6コマ分)-3(面研分)=164°

プーリーコマ360/46=7.8260@1コマ


以降は、上記記事をUPしたあとのハナシ。
マルハプーリーをノーマルカムプーリーと入れかえて使う場合、注意すべき事項が出てきました。

装着に備えてスライドプーリーを分解清掃し、純正位置で固定してまじまじと見ていると、どうも違和感が。
「E」マークが上端になる位置はノックピンと同一線上にあって問題なかったのですが、「I」 マークを上端に持っていくとノックピン位置とずれている様に見えます。

レンチを置いて適当に確認してみる。
「E」マーク位置はOK。
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「I」マーク位置はノックピン位置がずれています。
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これだと、プーリーを「ノーマル位置」に固定しても、吸気側カムのノックピンが進み方向にずれ、 バルタイがノーマルスプロケと同一とはなりません。
もしかしてノーマルスプロケのノックピン位置はわざと角度を変えている?と気になったので調べてみました。
既に周知の事実なかも知れませんが、まあネタという事でお願いします。
ノーマルスプロケと360度分度器を重ね、まずは「E」位置を0°に合わせます。
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次に「I」位置を見ると、外周に刻まれた溝は123°を示しているではありませんかっ!
(溝とノックピン位置は同一線上です。)
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「E」を基準に進みと遅れ方向120°の線をそれぞれ引いてみます。
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それを時計方向に120°回転。
大雑把ですけど、「I」溝中心に白線を引くと、明らかに角度が違います。(赤線-白線は 3°)
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私の所有する(ロットの)マルハスライドプーリーのノックピン位置は、「E」を基準に
360°を3等分した120°で設定されているといって間違い無いです。
デザインとスライドありきなので問題なしとしたんでしょうかね?
しかし吸気側に使うとノーマルバルタイでは無くなります。

という訳で、マルハスライドプーリーを吸気側で使う際は「3」目盛り遅らせて固定すれば、 ノーマルバルタイを設定出来るという結果となりました。
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ノックピンと同一線上です。
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また、「Z」方向のノックピン位置は「E」 位置より反時計回りに242°でしたから、排気側カムと
ノーマルプーリーを使った場合、ノックピンとコマの掛け換えで約114°のバルブタイミングに
なります。
まあ、排気側カムを流用する際、スライドプーリーを用いて希望のバルタイにきっちり調整すれば、 今回の記事を全く気にする必要はありませんけどね(笑)

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