今までは最低でも10万円以上した空燃比計。
最近はワイドバンド(WB)LSUセンサーを使ったものが、従来の半分以下で手に入るようになってきましたね。
エンジンの仕様変更に伴い燃料噴射量の調整、その指標として空燃比の計測は最低限必要になったので、数種類の輸入空燃比計を比較。 使い勝手の良さそうなものを購入する事にしました。
選択のポイント
1. 表示器(ディスプレイ)の構成
運転しながら注視はできないにしても、視界の範囲に入っていて欲しいのと、 ディスプレイをメーター近くに置く事を考えると別体の方が良さそう。
2.ロギング機能
これが無ければ細かい状況が把握できませんので必須機能でしょう。空燃比計本体で長時間ロギングできればなお良し。
3.O2センサー擬似信号入力
エキマニの02センサーを外し、空燃比計のセンサーに付け替える予定ですので、ECUへのフィードバック用信号出力があるもの。
4.解析ソフト
空燃比はもとより、回転数やエアフロ電圧、アクセル開度なんかをロギングしてそのデータをいかに見やすく表示できるか。
グラフィックの鮮明さや、ソフトアップデートのサポートが充実しているかも要チェックです。
1~4までのポイントを踏まえてリサーチしてみます。
その中で特にgarage502では、GRID「LM- 1」についてインストールも含め、かなり詳しく載っていましたのでとても参考になります。
また、おがた@502氏に直メールして、貴重なご意見を頂戴することが出来ました。
最終的に価格と各性能のバランスで、TechEdgeの「WBO2A0」のフルセットに決定。
ソフトを含めたロギング機能は「LM-1」の方が良さそうでしたが、センサー入力に別ケーブルを購入しなければならず、 また表示器も別体では無かったので、その辺りの機能が充実した方を選びました。
モノは個人輸入ではなく、テックエッジの日本販売パートナーであるギアガレージさんで購入。
手に入れてから何度も質問したりアドバイスをもらいましたが、些細な質問にも誠実な対応をしていただけましたので、 サポート面で心配することはないと思います。
1.WBO2A0本体
本体にはログコネクタが備わり、車のセンサー出力を3つ入力できる個所と、タコメーター信号を入力する箇所があります。
熱電対入力も3箇所ありますが、精度の高いロギングができるか不明なので使っていません。
ログスタートスイッチは輸送中の破損を考慮して、外した状態で届きます。
本体のカバーを外し、しかるべきソケットに差し込むだけですのでご心配なく。
カバーを開けたついでに、回転数信号のジャンパー設定をしておくと良いでしょう。
これは入力信号電圧の違いでジャンパーを切り替える必要がある為で、デフォルトのジャンパー設定は1-2(12V)に設定されています。
もし信号電圧を5Vの回路から分岐する場合は2-3にしなければいけません。
私の場合、ECUの回転数信号から分岐しましたので12V回路となります。
2.LD02(表示器)
表示切替のボタンと、ログスタート用のボタンが備わっています。
大きさもちょうど良く、表示も結構見やすいかと。
ただし直射日光が当たる昼間では表示がかなり見にくくなるので、「ひさし」が必要かも知れません。
3.RJ45S「スプリッター」
WBO2A0(以下テクエジ)は計測した空燃比に対し、 それに見合った電圧を出力することが出来ます。
NBsim(ナローバンド・シミュレーション)、WBlin(ワイドバンド・リニア)といったもので、それが端子出しされています。
また、テクエジにLD02とパソコンを同時接続する場合にも使います。
4.PC接続ケーブル(シリアルコネクター ~ RJ45)
これを接続したPCを車載し、テクエジにつなげばリアルタイムにテクエジのログデータがみれますし、 ログ時間もPCメモリーを使いますので大幅に延長可能です。
またテクエジ単体でメモリーしたログデータの吸出しも、このケーブルとパソコンをつないで行います。
5.ワイドバンドLSUセンサー&ケーブル
ボッシュ製のLSU7057というセンサーです。
6.その他
12V用電源ケーブル、LD02用シリアルアダプタ、マニュアル、ソフトウェアCDとなります。