Tech Edgeバージョンアップ

1. RJ45S接続状態でLD02よりログスタートさせる
私のロットは1128。
このモデルでは、スプリッターを接続した状態だとLD02のロアボタンでログのON-OFFができないとの事。
本国ページに対処方法が紹介されていましたが、 写真が不鮮明でどうも分かりづらい。
細かい点をギアガレージさんに問い合わせ、対処してみました。

RJ45S裏面のパターンをよく見て、2箇所カットします。(写真×印)
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加工部のアップ。
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後は各モジュラーの「2」番ピン間に小信号用ダイオードを2つ割り込ませばOKです。
ダイオードの方向に注意してくださいね。
意外と簡単でしょ?

2.1MBメモリー増設
WBO2A0というモデルの内蔵メモリは32KB。
100msのサンプリングレート(0.1秒毎に各センサー値を記録する)に設定すると128秒記録可能で、200msだと256秒 (4分27秒)ロギングできます。

それ以上の時間を望むならサンプリングレートを大きくするか、PCを車載してテクエジと接続しないといけません。
しかしPC車載はHDを振動で痛めますし、あまり大きなレートだとログデータが曖昧になりますので、どうしたものかと思っていたところ、 1MBの内蔵メモリーを搭載した2A1がリリースされました。
それに伴ってバージョンアップキットも発売されましたのですぐに注文(笑)

そのキットを組んでやると容量が約30倍になり、200msのレートで133分のロギングがテクエジ本体のみで可能となります。

届いたキット内容は、ログボタンとLEDが付いたログモジュール、MPUに12ピンヘッダ、予備の抵抗、ジャンパー線といったところ。
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このバージョンアップには、ハンダ付け以外に抵抗やコンデンサの撤去、基板のパターンカット等必要ですので、 自信が無い方はテクエジ本体をギアガレージに送って作業してもらう事も可能です。

キットと一緒に加工場所や要領が記された説明書も付いてきますので、そんなに心配する事は無いと思いますが。


・基板加工と部品の取り付け
MPUと小さい8ピンのICをソケットから外し、抵抗(R301、R302、 R303)とコンデンサ(C311)を基板から撤去します。(ハンダシュッ太郎大活躍)
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パタ ーンカット位置は、基板表側のマーキング1箇所と基板裏のマーキング2箇所となります。
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裏側上の赤丸箇所はアースから浮かす為のカットになります。
パターンの周りを3箇所カットするので結構面倒ですが、気長に作業してくださいね。
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作業後は各部の導通なしを確認しておくと吉。

抵抗2箇所(R1とR406)を基板から外して裏の同じ位置にハンダ付けします。
写真は左右天地逆です。
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キット付属の1.5kΩ(R1)と47kΩ(R406)の抵抗は、取り外す時に破損して使えなくなった事を想定し、 予備として付属されています。
上手く外せば元々付いていた抵抗は再利用可能です。


ログモジュール用の12ピンヘッダーを指定場所にハンダ付けします。
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ジャンパー線を3本追加し、ログモジュールと新しいMPUをソケットに挿せば基板の加工は終了。
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・ログモジュールとLEDの干渉について
組みあがって確認すると、2A0に元々付いている3つのLEDの内、赤LEDに追加したログモジュール基板が干渉していました。

2A0と2A1の写真を見比べると、本体LEDの位置が若干外側にずらされています。
最初から2A1を組む場合、追加されるモジュールの事も考えてケースに穴を開けることが出来ますが、2A0にモジュール追加するケースだと、 モノによっては大幅なLED異動が必要になることもあるようです。

モジュールのスイッチを移設して、基板を大幅にカットする手もありそうですが、私の場合は赤LEDの穴を少し外側に広げ、 モジュール基板を若干削って対処しました。
この方法だと2A1とほぼ同じフェイスに仕上がります。

加工という点では本体基板の半田付けよりも、LEDとモジュールの干渉、 モジュールスイッチとLED用の穴あけが一番手間で時間がかかるかも知れませんなー。
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と、いう事で1MBメモリー増設完了です。

これで1走行会丸ごとロギングも可能ですし、パソコンを壊す可能性も低くなりますね。
2A0ユーザーの方々、3000円の値打ちは十分あると思いますよ。