e-manage

車雑誌等でよく紹介されているトラストのe-manage。
従来の燃調コントローラーと同じく、エアフロ電圧を変更して燃料を増減させるものですが、回転数とエアフロ電圧(またはスロットル開度)のマップを用いて制御するものなので、結構細かなセッティングを可能としたサブコンです。
e-manageの性能を最大限発揮させるには、本体以外にインジェクターや点火ハーネス、サポートツールが必要ですが、逆にこれがないと従来の「エアフロコントローラー」と何ら変わりがありませんので、すべてを揃えるつもりでいたほうが良いと思います。
最近までは、詳しい事も分からず全然気にならない存在でしたが、スロットル開度+回転数のマップで燃料増量する「簡易スロポジ制御」が出来ることを知ってからは情報収集の毎日(笑)
しかし意に反して公開された情報は少なく、どんな制御をしてどこまで出来るのかが分からず、「エアフロコントローラー」の印象をぬぐえませんでした。
後は実物を手に入れて、自分で確認するしかありません。
そうと決まれば出来るだけ安く手に入れるべく、某オークションで網を張っていると、MR2のブーストアップデータが入ったハーネスキットが出ていたので、少し気合を入れて入札。無事私の手元にe-manageが届いたのでした。

 

接続ハーネス
e-manageのハーネスキットは、その車種にあわせて分岐線や信号入力線をあらかじめ結線したもの。
MR2(sw20tarbo)のECUコネクターはNA8Cシリーズ2と形状が同じですが、当然ながら各ピンの信号は違いますので、流用するにはハーネスのつなぎ換えが必要です。
NA8Cに必要な配線を洗い出すと、18ピンコネクターで線が2本余りましたので、これを不足していた12ピンの点火用に流用してハーネスキットをケチる(笑)

18ピン下側の緑/赤と白/赤線を抜く。
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12ピンのイグナイターCH1入出力につなぎ込み。
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点火&インジェクターハーネスか、ロードスター用のハーネスキットをお持ちなら不必要な作業ですが、他車種流用の方はご参考に。
必要な配線を揃え結線が終われば、ブザー等で導通をチェックしてから車体に装着します。

 

本体設定
・エアフロ設定ダイヤル:3-A- 2(MZ_HW2)
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ジャンパー設定
・JP1:1-2
・JP2:1-2
・JP3:1-2
・JP4:オープン
・JP5:オープン
・JP6:オープン
・JP7:1-2

サポートツール設定
e-manageは空燃比計の出力が0~5Vなら接続して、マップの読んでいる位置のA/Fを確認することが出来ます。
使用するコネクターはBOOSTと書かれたコネクター。
左の白線がA/F入力。右の灰色線がアースです。
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テックエッジでWBlin出力は、0~5V出力に対して9~19の空燃比がデフォルトですので、それをそのまま使用。
パラメーター設定は以下の通り、9と19を入力します。
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これで各マップの任意の場所で、その時の空燃比を確認できます。
あくまでe-manage上のマップですので。

 

結線図

NA8C(BPS5)
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NA6CE(B63H)
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NA8C(BPF3-881)
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NA8IGF入力