NDサスペンション

週末の早朝は某お山に行って、そこにいらっしゃる方々と雑談するのが楽しい今日この頃。

その中に、ワタシの息子といってもおかしくない若いロドスタオーナー「ロンドンくん」がいまして、最近よく話す様になりました。

そのロンドンくんのクルマですが、シャコタンにエンケイのRP-F1RSを組み合わせていて、かなりカッコイイ。
この仕様、オッサンは大好きです(笑)
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そんな感じで色んなところに手が入っている彼のNDですが、フルタップの車高調を入れてから、リアがピーキーになり怖くて「踏めない」らしい。

車高はノーマルに対してかなり下がるも、ストロークの初期が固く、荷重がかかると急にグニャリと腰砕けになるとか。

ノーマルより限界が落ちている状態ってアレだし、せっかくのフルタップが勿体ないよね~という話から、一度ウチのガレージでサスを見せてもらう事になりました。


・採寸
装着されているバネはフロント6k、リア3.5kで自由長はそれぞれ200mm。

リアショックアッシーでバネ高さを測ると、20mmほどプリロードがかかっている模様。

アッパーを外すと腹巻をした(笑)バンプラバーが。
結構高さがありますので、1Gでバンプタッチしてる気がする。
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フロントにプリはほとんどかかっておらず、全長調整代もあってこちらは色んな意味で余裕がありました。


・ポイント
レバー比をフロント1.46(※下記参照)、リア1.0で1Gでの沈み込みを計算すると、リアはかなりシビアにセッティングしないといけない印象を持ちました。

なので、リアショック全長をいかに稼ぎ、狙った1G車高から延び縮み共、ストロークを無駄にしない設定が出来るかどうかがポイントでしょう。
おわかりかと思いますが、リアのセッティングをメインに今回は組んでいます。


ロッド長についてはリアが若干厳しいものの、バネの選択によってはそれなりに使えるアシになりそう、とロンドンくんに伝えると、セッティングを是非変えてみたいとの事。

ワタシも凄く興味あるし!(笑)
という訳で、今後彼の良き評価軸となるサスにすべく、ワタシの持つノウハウをベースに、


NDロードスター用・クスコ Street ZeroA改、を組んでみました。


今回のセッティングは、うえしまさんに監修いただいてます。
仕上がりがどうなるかとても楽しみ(微笑)
(要はフレックス改をクスコでやってみようってハナシです。)

 

レートとサイズを指定したので、当日はそのバネを持ち込んでもらい仕様変更開始です。

アッパーはゴムブッシュ仕様のまま。
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これが
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こうなる。
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組み付けてから車高調整が多少必要でした。
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車体に組み付け、リフトした状態。ここから全長を10mmプラスして車高調整しています。
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デフォルトより全長が延びています。
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とりあえず作業完了。いいんじゃないでしょうか。

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・オーナーの感想
乗り心地はすごく良く、嫌な突き上げもなくなりました。
グリップが破綻した時、今までは唐突に滑り出していたのが、じわじわとオーバーが出るように変化しました。
ブレーキング時のフロント荷重の乗り方は以前よりも乗りやすくなりました。


お山では限界まで追い込めないですから、シビアなところはわかりません。

次回の舞ジムで思いっきり走ってもらいましょう!
ワタシも乗ってみたいし~(笑)

 

【つぶやき】
組み付けてリフトから降ろすと、フロントの沈み込みがやたら大きく(計算値から外れている気がする)、全長を延ばした経緯がありました。
実測はしていませんが、フロントレバー比はジョイファストさんの書かれているホイールレート0.56(1.78)が正しいかも知れません。