A/F計をCANで接続

テックエッジはアナログの0~5Vを出力しますので、それをECU側でキャリブレーションして数値をみたり、ラムダコントロールに使ったりしています。

LINKにも同じように使えますが、比較的安価でCAN出力を備えた空燃比計が手に入ったので、使ってみる事にしました。

 

AEM X-SERIES UEGO GAGE (Bosch LSU4.9)

 

0~5V アナログ出力、RS-232出力、CAN出力(H:白/黒線、L:緑/黒線)。
5Aヒューズ別途要。
3or4桁表示選択可。大気校正(AutoCal)単体操作で可。
センサー~メーター側コネクターまで約4.5m。

表示部はホルダーもしくは埋め込んで使います。

 

リーン表示は少しさみしい(笑)

 

CAN接続する場合、メーター個別のID設定が必要です。
AEM側のID確認は、表示部の「MODE」「SEL」ボタンを押して行います。

 

デフォルトはID1が設定されていました。
LINKのCAN設定をする時、このID値は重要です。

 

 

LINK CAN設定

ECU制御 - CAN設定

 

ストリームタブ - ストリーム1を選択 - フレーム読み込み

 

ファイル一覧から、AEM X-series UEGO… を選択 - 開く

 

ストリーム1の下にフレーム1と、パラメーター「ラムダ1」が追加されるはずです。

 

モードタブ
重要なのはCAN IDの数値で、AEM側の設定がID1ならCAN IDは「384」です。
(ID2なら「385」、ID3「386」...)

フォーマットは「拡張」。

ストリームタブで読み込んだラムダのフレームは、ストリームの階層下にあり、ECUがデーターを受け取る側なので、モードは「Receive ユーザーストリーム」です。

 

PC LINKでラムダ表示させるのは、ダイヤル、デジタルゲージ等の表示項目で「ラムダ1」を割当すれば表示でき、キャリブレーションも不要です。

 

 

CANの結線

LINK側は拡張コネクターのCAN1/RS232 に接続。
CAN_Hは3番端子、CAN_Lは2番端子です。

 

CAN接続の計器類が増える事を想定し、面倒ですが終端抵抗含めコネクターでつなげるようにしています。

 

LINK側コネクター

 

末端の終端抵抗。
コネクターの先っちょに120Ωの抵抗を仕込み、伸縮チューブで保護してます。

 

 

 

 

 

 

ラムダセンサー駆動

エントリーモデルとはいえ、m84はラムダセンサーを直接駆動させる事が出来ます。

今までテックエッジの0~5Vを入力していましたが、上手くいけば空燃比計を外す事が出来るので、長い間温めていたネタを実践してみます。

 

日本代理店でラムダセンサーを購入すると、センサー自体にCalibration No. が記入されてくるようで、この数値がキーの役割を果たし、直接駆動が使えるようになるんだと思っていました。

一体どういう理屈でこのナンバーが決められるのか色々調べるも分らず、長い間手付かずになっていたんですが、他のパラメーターやテックエッジ、LSU4.2のリファレンスなどを読んでるうちに、そこに固執しなくても良い事に気付きました。

 

テクエジのハーネスを使うので、マイクコネクタのオス側を用意してmotec行きのハーネスを結線します。

 

回路図はこちら → Lambda Sensor Input Harness
ヒーター電源のヒューズは3Aくらい必要です。

 

 

パラメーター設定

Input Setup
#38 Lambda: Internal LSU or NTK

 

Lambda Sensor 1 Type  「6」

 

LA1 Characteristic Table (Lambda)
この仕様書をネットで見つけ、テーブルの数値を入力しました。

 

Aux Output 2 – Lambda Heater
Function 「9」

 

結線とパラメーター設定を済まし、motecとセンサーヒーターの電源を入れると、上手くいっていればセンサーが熱くなってきます。(ナニかを燃やす勢いなので取り扱い注意!)

 

 

センサーキャリブレーション
ECU manager の Lambda Sensor Air Calibration を開け、割り当てたセンサーにカーソルを合わせると、Value の数値がカウントアップしていると思います。
数値(4桁の数字)が安定したところで enter すると数値が固定されます。

 

次に Lambda Sensor Cal Number を見てください。
Air Calibration で反映させた数値が入っているはずです。

 

ああ、こういう事だったのね。(察し)

ココの数値については、別館の方でC.A.Mさんからコメントいただいてます。
C.A.Mさん:たしか あの刻印はピン1-5間の校正用抵抗の値x10だったかと。
GEN:あ~やっぱりそうでしたか!フォーラムにそれらしい事が書かれていたんで、確認のためにmotecに接続してフリーエアしてみました。
抵抗値=120Ω
フリーエア=1170
少しずれていますがハーネス長とかも関係してそうですね。

 

今回はココまで。
また時間のある時にテクエジと表示を比較し、正しい値を示しているのかを確認してみます。