2010年12月 のエントリー
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2010年12月06日

「Tech Edge 2Y1を組立てる」

IMG_9936
あれ?基盤には2Y0って書いてる...

ちょくちょくROMの実走セッティングを請け負う事があるのですが、対象の車にはERT(エミュレーター) と空燃比計を取り付ける必要があります。

空燃比計のセンサーは予備があるのでいいのですが、本体は自分の車からいちいち外して取り付けていたので結構面倒。

最近もこの方のセッティングをした際、いろいろあって(笑)

「やっぱりもう1つ欲しいな。」

と思ったのがきっかけで、1年ほど前に購入しておいた2Y1のキットを組み立てする事にしました。

本国ページのリファレンス(組立説明書)をプリントアウトしたものを見て「まあ何とかなるか。」と軽い気持ちで取り掛かったわけです。

しかーし、組み立てながらファレンスの内容を読んでいくと、分かりにくい所や間違った所が散見され、 よくわからない状態で組み上げるのはさすがに不安になります。

回路図を凝視し、リファレンスを修正しつつ、最後はちゃけ先生のアドバイスのもと完成。

すでに組まれた方、これからチャレンジされる方の参考になればと、情報などまとめてみました。

ちなみに組み立てたのは「2Y1 ロガー無し (PCB rev 1.0b NOV07)」です。


○下準備
キットの袋から抵抗やコンデンサーをざざっと出すと、 同じ値のものは数値を書き込んだテープ、もしくは台紙でまとめられています。
組む時の手間を省くため、リファレンスの一覧と照らし合わせて、抵抗には「R*」とか「R**」、コンデンサーには「C*」や「C**」 (*は数字)などテープに書き込んでおき、基盤(PCB)にプリントされた表示に合わせて組んでいきます。
IMG_9907 
IMG_9910

そうやって部品を確認していくと欠品があるかどうかもよく分からない(笑)ので、 リファレンスの部品リストを修正したものを作ってみた。

□ 修正部品リスト □

修正箇所は以下のとおり。
・抵抗はすべて5%誤差(カラーコード:金)のものが入っていたのでそれを反映。
・カラーコードの修正。
・使用総数がわかり易いよう、抵抗値をまとめて表示。
・使わない部品は抹消線。

・16ピンのRS232Cドライバーは付属の「HIN202」 を使わず「ADM3202AN」を採用。

これはテクエジ組み立てを数多くこなしてきた、ちゃけ先生からのアドバイスを反映しています。
エンジンをかける際に動作が不安定になるエラーの原因がこの「HIN202」にあり、本体を安定動作させる代替パーツが 「ADM3202AN」なんだそうです。

組み上がった後の動作不安定に悩まされないよう、事前に用意しておく事をお勧めします。

【追記】
C14、C8をリストに追加。


○組み立て
パーツの確認ができたら、リスト、リファレンス、基板のプリントを見てひたすら半田付け。
IMG_9914 抵抗が付きました。
IMG_9916 C22はココ。
IMG_9920 コンデンサが付きました。
IMG_9922 ダイオードはこんな風に。
IMG_9923 抵抗じゃなくリアクタンス。


基板に部品が付いたら、センサーコネクター&専用基板を銅線を使って組み立てます。
1mm浮かして基板につける指示があったり、細くて短い銅線をチマチマ8本つなぐのに骨が折れました...

ヒューズを入れてDC12V(電源)を基板に接続し、リファレンス「8.Testing」 に記載された部位の電圧を、ICを外した状態で確認します。

ちなみに測定箇所はヒューズ、U10、L1とアース(GROUND)間。

問題なければICとワイドバンドモジュール(miniPCB)を装着します。

センサーモジュールは付属の9mmスペーサーでは高さが足りず、 傾いてマウントされたので薄いスペーサーでカサ上げして基板にストレスがかからないようにしました。

ジャンパーは部品点数と回路図から判断して、J2(J2-Wblin GND)のみ接続しました。

IMG_9937 
IMG_9948 


○基板エラーなど
「10.7 2Y1 Errata」

2y1_JUHIN


*ST202/HIN202 Ground error
写真の部位にごく短いジャンパー線を接続して、 RS232C DRIVER15ピンをアース(GND)するのが目的。
ジャンパーはRS232C DRIVER13ピン(基板上でアースに落ちている)とC21(15ピンにつながっている) をつなぐ事で15ピンをアースさせるものです。

これをしていないと、PCと2Y1の通信が確立されませんので、必須の項目です。

「10.8 Important Note about the Wideband Module」
2y1_25pin

ワイドバンドモジュール(miniPCB)には横1列に12+12ピンを半田付けしますが、 もうひとつジャンパーコネクタ付近に1ピンと、相手方のコネクタを本体基板に付ける必要があります。(赤丸のトコ)
配線図を見ると、47k@25℃thermistor が結線されるようです。 (使用されるかどうかは未確認)

【追記】
IC電源を安定させるバイパスコンデンサーが、一覧から外れていました。

「C14」と「C8」です。

回路図にはバッチリ載っていましたが、リファレンスを参考にして組み立てれば、もれること間違いなし(笑)
コンデンサで1番数の多い「104」表示のあるコンデンサを使ってください。(余っていると思います。)
2y1_C14C8



○動作確認
ロドスタに2Y1を取り付け、ECUから分岐させた任意の外部入力線(USR1~3とGND) はY2(緑8ピンコネクタ)に接続。
2A1と大きく違っているのは、ケース底Y2コネクタ4ピンに書かれた「RPM」 は2Y1では「GND」になっている事。
ここにタコメーターの線をつないでも回転数を表示しませんので、ケース側面のY3(緑10ピンコネクター)の8ピン 「RPM」に接続します。(ロドスタの場合)

PCをつないでLD02等の外部モニター値とPC数値が大きく違わないか、表示に不具合が無いかを確認し、問題なければ完成! となります。


○私に起こったエラー
2Y1は2A1で別に必要となるスプリッター(RJ45S)が内蔵されています。
なのでRJ45カプラーはY1A・Y1Bという形で2つ付いているのですが、センサーケーブル側のY1AにLD02(表示器) をつないでも動作しません。
PCをつないでも通信していない感じです。

うおー、何でだ...と再度基板をケースから外して調べる。
Y1A、Bの各端子は単純に分岐しているだけなので、同じ端子間は導通、もしくは抵抗値が出るはずだとテスターで確認していくと、Y1A 5ピン(GND)の導通が無い。

裏の半田部分とアース間も導通無し。そんなもん?いやそんな事無いぞとルーペで半田をよく見ると、どうもちゃんと付いていない感じ。

再度しつこくやり直すとアースが復活!(笑)
単に半田不良というオチでした...。

 

英語のリファレンスで、多少の不安を持っての組み立てになろうかと思いますが、 ここまで紹介したポイントを押さえれば決して難しいものではないと思います。

しかしながら部品点数が多いので、時間はバッチリかかりますけど(笑)

まあ、それも楽しみの1つ、という事で。


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2010年12月26日

「2Y1エラー再び」

先日、未完だった2Y1のケーブルを仕上げました。

やっぱりいるよなー欲しいなーと思いつつ、その価格ゆえ手が出せなかった端子圧着ツール。
日本橋に行った時目にしてしまい衝動買いしたのですが、サイズの合わないものと比べ、仕上がりの差は歴然で「買ってよかったなー」と。
engpa21 ENGINEER PA-21

きれいに仕上がった端子でウキウキしながら組み立てを進め、さあ動作試験だと2Y1を引っ張り出し、センサーとLD02を接続。

で、電源を入れるとLD02は「HEAT」と表示。センサーの余熱が終われば「LEAN」と出るはず...

「15.3」表示で は り つ く

あ、センサー校正がまだだったからだとコンフィグユーティリティーを立ち上げ、free-air calibrationをはしらせるも、こちらも

フ リ ー ズ 

2Y1とPCの接続は確立されているようですが、なんか動きがおかしい。

実績のある予備センサーとケーブルにつなぎ換えたり、ICの電源を確認したりして不良箇所を追い込むと、 2Y1本体にエラーがあるような...。

ちょっとワタシのスキルではどうしようもなくなったので、マスターちゃけくんにサポセン依頼。 度々すいませんです...。


ワタシが組み立てた2Y1の写真を送って見ていただいたところ、部品の取り付けが抜けている事を指摘いただきました。
とはいってもリファレンスや部品リストには載っていない部品なので、致し方ないところではありますが。 (回路図には載っている)

具体的には「C14」と「C8」のコンデンサ。
2y1_C14C8

テクエジのリファレンス「2Y Schematic Guide」でC14は、デカップリング・キャパシタ(decoupling capacitors)と書かれています。

で、デカップ何がしをググると、バイパスコンデンサ(パスコン)とも称されていて、IC電源回路のノイズ(交流成分) をアースにバイパスさせる役割を持つ部品らしい。(電子回路では当たり前のように使われているようですね。)

要は IC用電源を安定させる役割があると。


今回のケースは不安定な電源供給のもと、2Y1組み立て後に行った本体リフラッシュにより、 回路が正常な状態で無くなった可能性があるとの事で、不足部品の取り付けの他、以下のチェック項目を指示いただきました。

・ワイドバンドモジュールのセンサージャンパー確認。
 
・IC接触不良の有無を確認。(外して端子をみがく)

・C14・C8を取り付けた後、センサーケーブルを外した状態でリフラッシュ。

ちなみにC14、C8は 100nF Block Mono Capacitor Marked [104] を使用すれば良いので、 組み立てに使用しなかったものをそのまま流用しました。


ひと通り対処した後、2Y1をリフラッシュし、センサーを取り付けて電源を入れると...。

「HEAT]→「LEAN」表示!
ライターガスによる数値の変化もOK!

家族が寝静まった真夜中、響き渡るオッサンの雄叫び(笑)

センサーキャリブレーションも「おおーこんな風に動くのかっ」という感じで程なく終了し、 やっぱり変な事になっていたんだと実感しました。

今回のエラー反映し、前回の記事「Tech Edge 2Y1を組立てる」 はパーツリストも含め修正を行っています。


あと、クルマから外したテクエジを家に持ち込んで別電源(DC12V)をつなぐ場合、 容量の少ない電源ではまた同じトラブルを招きかねません。
特にセンサーを付ける時は、12V-5A程度のものがいいとアドバイスいただきました。

と、いうわけで、
ちゃけくん、いつも色々とありがとー!


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