【Diagnostics Errors】 ダイアグノシスのエラーログ

特に異常が無いのにエラーがちょくちょく出るので、センサーのエラー出力設定値を見極めるため、ログを確認してみました。

すると、出力される数値の意味が理解できず、Helpを見てもさっぱり(笑)

答えはmotecのフォーラムにありましたので、その辺りをまとめてみました。

 

ログ出力
Error Group 7 = 64


Error Group 7 = 192

 

出力された数値は、そのグループ(8項目)で出ているエラーを全部まとめて表示していますので、ナニが出ているかを下記の表に合わせて確認する必要があります。

1チャンネルには「1」、8チャンネルには「128」が割り当てられていますので、ログの数値と見比べてみると、

ログ前半は Error Group 7 「64」 で 「Lambda Sensor 1 Fault」
ログ後半は Error Group 7 「192」(64+128=192) で 「Lambda Sensor 1 Fault」+「Lambda Sensor 2 Fault」

が出ている事がわかります。


出力値と各チャンネルに割り当てられた数値の組み合わせで、どんなエラーが出ているかを判断する感じですね。

今回はラムダセンサーのエラー設定値がギリギリで出ているようなので、そこを変更して様子見ます。

 

 

【Accel Enrichment】 加速増量補正

【 Fuel Accel Sensitivity 】
テーブル数値は、 Accel Source の変化率に対し、増量補正する度合いを設定します。
(X軸:回転数 Y軸:Efficiency Point) 

数値を大きくすると、アクセルの踏み込み量が少なくても大きな補正値が適用され、加速増量のための燃料が多くなります。 
(変化が小さくても感知する→敏感) 

数値を小さくすると アクセルの踏み込み量に対しての補正値が小さくなり、加速増量が入りにくくなります。
(変化が大きくないと感知しない→鈍感) 


以下、ECU manager のヘルプより。
デフォルトテーブル値 ↓
        RPM 0 1000 2000 3000 4000 5000
Eff% 100 | 0   0    0    0    0    0
           80 | 0   0    0    0    0    0
           60 | 0   0    0    0    0    0
           40 | 5   4    3    2    1    0
           20 |10   8   6    4    2    0
             0 |15  12  9    6    3    0

 

【 Fuel Accel Clamp 】
テーブル数値は、加速増量される燃料量で、IJPU%です。

IJPUが「15」msecの場合、ここの値が「50」なら、15×50%で7.5msecとなります。
加速増量の補正値(量)は  Fuel Accel Sensitivity で設定されていますが、エンジンの回転数に応じて補正量の上限を決める値が Fuel Accel Clamp になるので、制限=Clampという表現になっているようです。


以下はECU manager のヘルプより。

Accel Clamp 調整のヒント 】
注意:加速燃料補給を調整する前に、燃料メインテーブルを完全に調整する必要があります。

この表の値を設定するには、最初に「Accel Sensitivity」を「50」の標準値に設定し、「Accel Decay」を標準値の「5」に設定します。

目的のRPMサイトを選択し、サイトに合わせてエンジンRPMを調整します。

スロットルを操作しエンジンレスポンスをチェックします。 

Accel Clampを調整し、テストを繰り返してください。また、異なる "Accel Decay"値も試してみてください。

スロットルを軽く動かしてエンジンの反応を確認し、「Accel Sensitivity」も調整します。

加速燃料補給は、通常は4000RPM以上は必要ありません。

デフォルトテーブル値 ↓
RPM  0 1000 2000 3000 4000 5000
     40  30    20    10     0     0