先日、依頼を受けて本体組立キット(2Y2 DIY)と、表示器のLX1を本国サイトから購入し納品したのですが、LX1の設定変更に大いに手間取ったので、今後の為に書いておきます。
空燃比をデジタル表示するLX1や、LD02の全面パネルにはボタンが2つ実装されていて、表示はボタンを押すごとに以下のように切り替わります。
0:A/F表示
1:ラムダ表示
2:ユーザーインプット(0~5V)
3:エンジン回転数
「0」と「1」は元々テクエジ本体とつながっているのでそのまま表示され、「2」と「3」はECUハーネス等から分岐し、テクエジ本体に入力する必要があります。
「2」のユーザーインプット(0~5V)のデフォルトは、入力電圧0~5Vに対し0~100%表示させるようになっていて、ここを入力電圧値そのままに表示させたい。
しかし、ユーティリティーソフトで簡単に出来そうに見えるも、どうもうまくいかず...。
スロットルセンサーやナローバンドO2センサーの出力を、そのまま表示器でモニター出来るのは結構便利なので、ここは何とかしたいので、コマンド入力で直接変更する方法で色々やってみました。
では、ソフトの操作も含めて解説していきましょう~。
設定変更に使うのは、本体と同じく「WB Util(beta06it)」。 表示器(ディスプレー)はLX1です。
ディスプレー専用アダプターをPCにつなぎ、12V電源とディスプレーのコネクタを接続。
PCにて 「WB Util」 を起動、 【General】 タブ内のDisplay UnitをLX1に設定します。
ディスプレー電源を入れると、「nd」表示になっているはずです。
Display LX1 タブの「Read」ボタンを押すと、「conf」表示に。
これで設定準備完了です。
PCで 【Terminal】 タブを開き、
Command options [History]にチェックマーク。
プルダウンメニューは [As ASCⅡ]。
Cmd:はコマンドを打ち込むところです。
Cmdに g0c と打ち込み、Enter を押すと、ちゃんと接続が確立されてLX1がconfig Modeになっていれば、下記のようにアンサー >0085が返ってきます。
下記は電圧表示に変更、書き込みが完了し、再度呼び出して書き換わっているのを確認したところ。
・コマンド解説
g0c (Enter) ・・・現在の設定を確認。
>0085 ・・・%表示に設定中。
s0c86(Enter)
[s0c86]
>0086 ・・・電圧表示に変更されました。
w(Enter)
>2901 ・・・書き換え完了。
コマンド初頭のgは読出し、sは設定を意味します。
0c(offset) 86(value)の意味は下記を参考にして下さい。
・LX1表示フィルタ・表示速度短縮コマンド
s3a02・・・メインディスプレイ表示速度 → 20msec
s3b01・・・バーグラフ表示速度 → 10msec
s0fc0・・・A/Fフィルタリング → 98msec
s12c0・・・A/F1フィルタリング → 98msec
s1080・・・バーグラフフィルタリング → 33msec
s1380・・・バーグラフ1フィルタリング → 33msec