機械式LSDのイニシャルトルクを測るSSTを作ってみました。
用意したのはNA8C(Sr.2)の中古ドライブシャフト2本で、早速分解します。
まずブーツバンドのカシメをマイナスドライバー等で開き、太い方と細い方を外す。ブーツをずらすと、 グリスに埋もれたジョイントが顔を出します。
ひるむ量(笑)のグリスを拭いていくと、ジョイントケースのフチにCリングが出てきます。
張力は弱いので、軽くこじれば簡単に外れます。
ドラシャを引き上げると分離完了。
シャフトのボールベアリングケースは、先端のクリップを外すとコレまた簡単に分解できます。
部品構成はこんな感じ。
思ったより早く作業が終わり時間に余裕があったので、分離したベアリングケースを持ち、ウエダパワーサービスへ向かいます。
ちょうどお手すきのようでしたので、早速1つ目が旋盤にセットされました。
どの様にカットしたかは、そのかたわれで想像してみてください。
トルクレンチ側
シャフトの根元でカットし、センターにM12×1.75のタップを立てていただきました。
普通のボルトやキャップボルトなど選択肢があるのでコレがいいかなと。
固定側
ケースの端を残してカットした面に、鉄の角材を置きます。
溶接。
最初、私が考えていたモノに対し、3倍以上のクォリティーと強度で出来上がりました(笑)
おまけ
ウエダさんが作業されてる間、端材の山を見ていたら、ムムッと気になるモノを発見。
鉄パイプの輪切。
まさかねーと思いつつ、何故か持っていたデフのサイドベアリングにあてがうと...
クワーッ!あらかじめオーダーしたかのように、絶妙なクリアランスで収まったではないですか!
もしかしてウエダさん、コッソリ用意してくれてたんじゃ...(笑)
ウエダさん、ありがとうございました。