LSDのイニシャルトルク測定SST

機械式LSDのイニシャルトルクを測るSSTを作ってみました。
用意したのはNA8C(Sr.2)の中古ドライブシャフト2本で、早速分解します。
img_20090722T104020840

 

まずブーツバンドのカシメをマイナスドライバー等で開き、太い方と細い方を外す。ブーツをずらすと、 グリスに埋もれたジョイントが顔を出します。
img_20090722T104023168 img_20090722T104024309 img_20090722T104024949 img_20090722T104025496 img_20090722T104026106 img_20090722T104026715

ひるむ量(笑)のグリスを拭いていくと、ジョイントケースのフチにCリングが出てきます。
img_20090722T104027153 img_20090722T104027762

張力は弱いので、軽くこじれば簡単に外れます。
img_20090722T104028465 img_20090722T104028137

ドラシャを引き上げると分離完了。
img_20090722T104028903

シャフトのボールベアリングケースは、先端のクリップを外すとコレまた簡単に分解できます。
img_20090722T104029356 img_20090722T104029793 img_20090722T104030246 img_20090722T104030778

部品構成はこんな感じ。
img_20090722T104031278

 

思ったより早く作業が終わり時間に余裕があったので、分離したベアリングケースを持ち、ウエダパワーサービスへ向かいます。

ちょうどお手すきのようでしたので、早速1つ目が旋盤にセットされました。
img_20090722T104032012

どの様にカットしたかは、そのかたわれで想像してみてください。
img_20090722T104032449

 

トルクレンチ側
シャフトの根元でカットし、センターにM12×1.75のタップを立てていただきました。
普通のボルトやキャップボルトなど選択肢があるのでコレがいいかなと。
img_20090722T104032856 img_20090722T104033309

 

固定側
ケースの端を残してカットした面に、鉄の角材を置きます。
img_20090722T104033715 img_20090722T104034090

 

溶接。
img_20090722T104034449

img_20090722T104034840


最初、私が考えていたモノに対し、3倍以上のクォリティーと強度で出来上がりました(笑)img_20090722T104035199

 

おまけ
ウエダさんが作業されてる間、端材の山を見ていたら、ムムッと気になるモノを発見。
鉄パイプの輪切。
img_20090722T104035528

まさかねーと思いつつ、何故か持っていたデフのサイドベアリングにあてがうと...img_20090722T104035856

クワーッ!あらかじめオーダーしたかのように、絶妙なクリアランスで収まったではないですか!
もしかしてウエダさん、コッソリ用意してくれてたんじゃ...(笑)

 

img_20090722T104316012
ウエダさん、ありがとうございました。