先日作ったSSTにデフをセット。
プレート型のトルクレンチでゆっくりトルクをかけて行き、 まずはデフォルトのイニシャルトルク測ってみます。
ズルッと滑った時の値は約70Nm(7Kg・m強)。
SSTにささるソケットは12.7sqのHEXでサイズは10。
分解
で、おもむろに分解開始。1発目のゆるめはSSTにセットして。 4本全てゆるんだら作業台の上で分解します。
ケース蓋へのテンションが無くなった位置です。結構なプリロードですね。
パカッと開いたところ。蓋のセンターにはサイドギヤ用のメタル?が張り付いてました。
サラバネ。クラッチプレート側に反っています。
クラッチプレート(外爪)。ケースの溝にはまってます。逆に内爪はサイドギアにはまります。
外爪→内爪→外爪→内爪→外爪→内爪で片側計6枚のクラッチプレートです。
プレッシャーリングも外爪と同じケース外側のミゾにキチキチな感じで入ってます。
プレッシャーリングを外すとサイドギア→ピニオン&ピニオン十字軸が外れてきます。
反対側のプレッシャーリング~クラッチプレートを外したところ。サラバネが見えますね。
組み立て(LSDの全体的な効きを弱くする方法)
まず、サラバネの方向を確認して (デフ内側に反っている)組み込み。
元々外爪-内爪- 外爪-内爪- 外爪-内爪 (外内交互) に入っているクラッチプレートを
外爪-外爪- 内爪-内爪- 外爪- 内爪の順で入れます。
→プレッシャーリング→サイドギアを順次入れて...
ピニオン&ピニオン十字軸→サイドギア→プレッシャーリングの順に組んでいきます。
以降、反対側も同じようにクラッチプレートの順番に注意して組んでください。
奥側と順番が逆になります。
まず内爪。
外爪。
内爪の次に内爪。
外爪の次に外爪。
サラバネ(中心の浮く面が外側になります)で、部品の組み込みは終了。
あとはケースの蓋をして、4本のM6ネジを10Nmで締めつけます。
組み終わってからイニシャルを測ると、約60Nm。デフォルトに比べ、10Nmほど下がりました。
イニシャルトルクを落とす方法
クラッチプレートにWPC加工を施す、とカーツさんから教えていただきました。
イニシャルトルクはカーツの場合、出荷時6kg~7kg程度。
慣らしが終わる時点で約2kg程落ちて5kg程度になるそうです。
数度のオイル交換をしつつ使ってきましたが、ターンインでアンダーが出やすい、アンダー→オーバーステアが顕著など、機械式独特の動きはあるものの、程度はデフォルトより明らかに小さいです。