インジェクションタイミング

log_2809252

最近、わずかに残るアイドリングでの微振動、ハンチング、A/Fのふらつきについて、対処できる事が無いかとログを眺めてたりしてます。
元が16ビット・純正ECU+Lジェトロですから、相手にならないのかも知れませんが(笑)

スロットル制御はマスフロー制御と違い、シリンダーに入ってくる空気量を計測しておらず、アイドリング(スロットル開度0%)での噴射量は決め打ちです。

ファンやPS等の負荷や、流入空気量が変化すると、その影響を受けてA/Fとかすぐ乱れますから、前回記事のようにサージタンク内の圧力で負荷検出して補正を行ないます。

ただ、各部品が適切に動作している前提で補正しないと、わけがわからなくなってしまう(笑)

基本的なパラメーター設定は大事だなーと感じていたところ、適当に設定していたかも...と思い当たったのがインジェクションタイミング。

motecでのインジェクションタイミングは圧縮上死点からのクランク角(0~720°)を入力しますが、現状を確認すると345°。

NA8Cノーマルカムのバルタイではインテークカムの開き始めは365°です。
inj_t1

低速回転時、ポート内のガソリン霧化を考えるとインテークバルブが開く前に噴いたほうが良いようですので、設定値345°はあまり適切では無いように思います。というかいい加減だな(笑)

アイドル状態で調整した結果、以下の様に設定すれば結構安定しました。
inj_t2

こうする事で、先日のラジファンが回る → リーンに振れてストールするのが、逆にリッチ側にずれるようになりました。

それを2ndマップで補正するも整数しか入らず、-2では薄く、-1では濃いという感じになってジレンマ。

やっぱり2ndマップって格子が粗くて使いづらいなーなんて思っていましたが、後に決定的なミスが発覚しました(笑)

以下は当サイトm84コンテンツから抜粋...

・Fuel 2nd Load Table Mode
セカンド燃料マップの数値をメインマップにどう反映させるかを設定。 

「0」=Offsetとした場合
メイン燃料マップのあるポイントの係数が「30」として、同じポイントのセカンドマップに「20」を入力すると、
30+20=50%の噴射量になります。(% of IJPU) 

「1」=Percentとした場合
上記と同条件だと、
30+(30×20%)=36%の噴射量になります。 

Offset になってたというオチ orz
Percent に変更しましたとさ...

 

MAPセンサーとセカンドマップ

先日の続きです。

・アイドリングでラジエターファンが回る → リーンに振れてストールする件。
ログを確認すると、ラジファンが回ると微妙にエンジンの負担が増え回転が下がる → 回転を上げる為ISCVが開く → マップを読む場所は変わらないのでリーンになりストールする、という感じでした。

ラジファン負荷を見越して濃いA/Fにするとストールはしませんが、それは制御してるという感じでは...。
なので、負荷をMAPで拾い、セカンドマップで補正するという正攻法でやる事にします。
(そうするものだと先生に教えていただきました...)


かなり微妙ですが、28kPa辺りが境界線でした。ここのマップ格子を細かくして対応します。
Aux Out8 Duty Cycle がラジエターファン制御チャンネル。
map_fan2


・アイドルアクチュエーターポジションがイニシャルに張り付く件。
ISCV「ON」条件の1つ、TP開度を「0.0」に設定していたところに、温度でスロットルセンサーの抵抗が変化して、全閉でもmotecが「0.1」と認識していました。
TP開度を「0.5」となます事でとりあえずOK。状況によってはもう少し高い値になるかもしれませんね。


あと、ISCVの制御開始条件設定で、スピードセンサーの入力を追加しています。

車速有無を認識させるくらいなら、純正センサーでも十分使えるよ~というありがたい情報があり、そのままDig4に配線しました。

駆動輪をジャッキアップしてタイヤを回し、ISCVのポジションがノーマル → イニシャルへの切り替わりもOK。
isc_speed

後はその辺りをウロウロして、とりあえず走れるようにしてから、シャシダイで全開・高負荷域のマップを完成させたいと思います。ムフ。