元々吊るしのショックでは満足できず、色々と自分なりに寸法を考えて購入したヒルクライムダンパー。
出来れば同じものが欲しかったのですが、フルモデルチェンジしていて同じものは手に入らなくなっていました。
ならば同寸でと探してみると、YZのものが1番近く、またモデルによってはロッドやケース長も変えられるので、 今回はここの足回りに交換する事にしました。
先行してリアを紹介。モデルはYZR9H。
ケース長は210mmと非常に短く、またヒルクラダンパーとストローク等寸法がほぼ同じ。
ピロ受けも含め導入はそのまま各パーツをトレードするだけでした。
YZR9Hのロアブッシュはデフォルトで厚みが36mm、材質はゴム製です。
ロドスタに合わす為に45mm厚のウレタンブッシュとスチールカラーを追加注文する必要があり、出費がかさむ(笑)
写真はアームロック時のロッドの状態。フルストロークまで15mmほど余裕があります。
バンプストッパーは30mmで組みました。
次にフロントですが、モデルはYZFAFに丸首ブラケットをつけたもの。
NB→TEIN改造ピロとアッパーを変えてきましたが、今回事前にピロ受けアッパーを準備することができたので、 それを見越し現状と車高が変わらないようなケース長をオーダー。
まずは図の部品構成で組んでみます。
写真は178mmバネをプリゼロで組み、アームロック(スプリングシートがアッパーアームに当たる位置)させたときのロッド位置。
フルストロークまで25mmの余裕。
次にタイヤが天突きした時のロッド位置は、フルストロークまで28mm。
タイヤ天突き-アームロック=3mmの有余しか無いんですね...。もうほとんど誤差だと思うので、 天突きと同時にアームロックすると思って良さそうです。
この辺りは厚めのバンプストッパーで対処するしかないでしょう。
ショックに付属していたのはいわゆる「ストッパー」で、NBバンプラバーよりも硬度が高いもの。
カラーの逃げを施してみました。
どのくらい硬いのか、というか縮み代を知るべくロッドに装着してバンプタッチさせてみました。
車体が浮く程の硬さはなく、 アームロック位置でこんな感じに。
実際組んでみると街乗りで支障をきたす程低い車高になり、ちょっとコレじゃあねという事で、アッパースプリング シートと、ピロアッパー間のカラーを5mm→17mmに変更。
カラーで車高を変更した場合、5mmカラーの時測ったタイヤの天突きや、アームロックの位置関係が変化するのでは? と疑問に思う。
ロアブッシュからスプリングシート位置が変わってないので、先ほどの位置関係は変わらないと予想しつつ、 ピンと来なかったので簡単な図面を描いてみました。
・左がカラー17mm、右が5mm。(黒く塗りつぶした部分)
・5mmカラーでアームロックする位置での比較。
カラーで上げた分、ロッドストロークが少なくなり、その他の条件は変わらないという事か。
アームロックのロッドストロークに着目するより、ショック全長で考えれば分かりやすいんですね。納得しました。
ちなみにスプリングがここまで縮まるかどうかは考慮されていません。
バンプラバーはアームロック位置でここまでつぶれます。
コレならストッパーとして機能しそうですね。
ストロークの余裕は10mm位?
あと、自由長178mmのスプリングをプリゼロで組んだ場合、スプリングロックシートがかなり下がった状態なので、カラーで車高を上げつつ、 シートも上げてやるとアームロックに対して少しは有利になると思いますが、 それはロッド端面とアッパースプリングシートの間にカラーを入れると実現できます。
底突きの事を考えると、直径の大きなカラーを使うほうが良いかも知れません。
・各部寸法です。