加速増量補正設定

シフトダウン時の空ぶかしでA/Fがリッチになるのを放置していると、マフラーの中が真っ黒になり、バンパーにも黒いシミが...。

濃くなる原因として、
1.燃料マップの高負荷を読む。
2.加速補正上限テーブルの数値が大きい。
3.加速補正不感帯の数値が小さく少しのTPSデルタで補正が入る。
4.加速補正感度の数値が大きい?

要は詰めが甘いって事なので、調整しました。

 

 

 

加速上限テーブル
回転数に合わせて読んだマップに対し濃くする割合の上限値を設定。

 

加速補正感度
ここの数値を大きくすると、補正が入ったときの時間が長くなります。
加速補正を保持する時間と解釈しました。

・加速補正感度「5%」

・加速補正感度「50%」

 

 

加速補正不感帯
TPデルタをどの程度で検知するかを決める数値。
数値が小さければほんの少しアクセル変化で加速補正が入ります。

 

加速補正減少率
ログをとっても特に大きな影響は無さそうなので適当です(笑)

 

プラグインでエアコンリクエストが切れる件

プラグインモデルを取り付けしたワタシのクルマで起きた事象になります。

エアコンスイッチを「ON」にしてブロアを回した時、風量「1」だとコンプレッサーのクラッチは外れずエアコンは効いているのですが、「2」以上にするとエアコンリクエストが切れ、エアコンが止まってしまいました。

どうもプラグインに換装したエアコン付きのNAは、ファンの風量を上げて行くといづれかの段階でエアコンリクエストが切れる事象が出るようです。
(全く問題なく最大風量までいく個体もある様ですが、まれなケースです。)

 

原因がわからなければ対処できませんので、まずはそこから。

エアコンリクエストのECU側のピンは「1Q」(Sr.1、1.5)「1K」(Sr.2)で、デジタル入力としてLINKに割当てられており、設定のOnレベルはLowなので、このピンがグランド(GND・アース)に落ちたらACリクエスト「ON」→ACクラッチ&コンデンサファン「ON」になるという流れになります。

 

では次にデジタル入力のLow検出は、グランド間との抵抗0Ωで完全にアースされなければいけないのでしょうか?

1Qピンとグランド(シャーシ)間に電圧計をつなぎ、エアコンスイッチ「ON」・ファンスイッチ「1」で確認すると、mVオーダーにはならず1Vちょっと電圧が出ていましたが、エアコンリクエストは切れませんでした。
という事は、Low検出は電圧があっても(多少の抵抗があっても)出来ている様です。

続いてファンスイッチ「2」にすると、少し電圧が上がってエアコンリクエストは切れてしまいます。ファンスイッチの風量を上げて行くと、電圧も同じように少しづつ上がっていきました。

エアコンリクエストが切れる電圧を探っていくと、だいたいの閾値がわかってきましたので、そこまで電圧を上げない(エアコンリクエストに使用するピンのグランド電位を上げない)様にすれば良い訳です。

 

ブロアファン周りの回路。

 

A/Cスイッチを入れてもブロアを回さなければ、DI1がグランドに落ちない回路になっています。

よーく回路を見てみると、ブロアモーターのグランドとエアコンリクエストの回路は共通のアースを使っています。

ファンスイッチ「1」だとブロアファンのアースは3つのレジスター(抵抗)を介してグランドに落ちるのでその分回転が低く、エアコンリクエストの方はほぼ直接グランドに落ちます。

その時グランドに流れる電流は、12V/レジスターの抵抗(3つ分)となりますので、小さいものとなりますが、風量を上げて行けばレジスターの抵抗が減り(抵抗なし)、電流は大きくなっていくので、ブロア回路のアースポイントに少しでも抵抗があると、ここで電位を上げてしまうわけですね。

 

対処の方法は色々あると思うのですが、今回は確実な動作をさせるためのアダプターを製作しました。
センターコンソールの分解やハーネスの途中分岐等したくないので、比較的簡単に導入できる仕様です。

 

現在製作は受け付けておりません。