【Overrun Fuel Cut】 フューエルカット

【Functions】 / 【Overrun Fuel Cut】

Overrun-オーバーランと表現されているのでなかなかピンと来ませんが、走行中にアクセルを全閉にした時、燃料カットする設定です。

ちなみに、エンジン冷却水温度(ET)が50℃未満の場合、この機能は作動しません。

 

・Overrun Inactive RPM
フューエルカットをやめる回転数。
アイドリング回転数より200r.p.m.以上の数値を入れます。

・Overrun Active RPM
フューエルカットを始める回転数。数値以上でアクティブになります。
Inactive RPMより600r.p.m.以上の数値を入れます。

・Overrun Throttle Position
アクセル全閉のスロットルポジション値。

・Overrun Recover Fuel
フューエルカット復帰時の燃料噴射量設定。

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【MAF】 Mass Air Flow エアフロセンサーでの制御

Dジェトロで制御している場合はLジェトロにする為の配線変更が必要で、以下はそれを前提にした手順です。 

motecコネクタ側は下記のピンを入れ替え。
A15 AV2 MAP Manifold Pressure Input → A16 AV3 MAF Mass Air Flow Input 

Sensor Setup はMass Air Flow [ MAF ] (AV3) → Custom と進んで Calibration Teble に VQテーブルを入力。
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VQ Table はこちら。 
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これはtomoyaさんが目標空燃比マップから、噴射量を算出した燃料マップを作成。 
実走してノーマルVQデータと比較し、あわせ込んで作ったテーブルになります。 

こんな貴重なデータの公開を、快く承諾いただいたtomoyaさんにお礼申し上げます。 
感謝しつつ、心して使わせていただきます。 


次に Main Setup の Eff Calc Method を2の[ MAP ]から3の[ Mass per induction ] に変更。 
点火マップはスロットルセンサで制御したいので、Load Calc Method は[ TP ]の1。 

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以上でエンジンがかかるところまで行くと思います。 


ちなみにNA8Cエアフロ内にある吸気温度センサーは、純正水温センサーやDジェ用吸気温センサー(N3A1-18-845)と同じ特性っぽく、センサーセットアップはそのままでOKでした。 


Eff Calc Method を変更すると、使用するセンサーに見合った「単位」が燃料マップのY軸に反映されます。 

今回のケースでは 「kpa」 から「g/s」 になるはずが、何故か 「%」 になりました。 
m100系のECUマネージャーではちゃんと反映されていたので、m84ゆえのエラーなのかも知れません。 

結果としては表記が違うだけで、実動作には全く問題ありませんでしたのでご心配なく。