【CRIP】 クランク・インデックス・ポジションの適正値

非常に大切な設定であるCrank Index Position(CRIP)とクラセン位置の兼ね合いが理解できず、またナニがおかしいのかも分からない(笑) 

アイドリングの具合を見ても明らかにおかしい感じがしますので、ここは真剣に理解しておく必要がありますね。 


いろいろ試す 
CRIP=615、 Test Advance=10 にしてタイミングライトで確認。 
BTDC10°になるようクラセンを調整します。 

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エンジンを始動すると、Test Advance=10 の状態だとアイドリングが不安定で、CRIP=600に変更すると安定します。 
その状態をタイミングライトで確認すると、BTDC25°位を示していました。
ここでどの数値と状態を基準に各部位を調整すればいいのか混乱してきた...
CRIP=615 点火時期BTDC10°アイドル不安定 
CRIP=600 点火時期BTDC25°アイドル安定 共にTest Advance=10 

ちなみにTest Advance のパラメーターを開くと、motecはどんな状況でも指定した点火時期を保持します。 

アクセルを開けようが、水温がどうであろうが、 Test Advance=10 なら (motecが認識したTDCより)BTDC10°のまま動かないので、その数値とクランクプーリーの値を一致させる事が必要なのでは? 

結論として、アイドルが不安定な事には着目せず 

「Test Advance の数値と点火時期(クランクアングル)を合致させる事」 

がポイントだと理解しました。
シングルスロットル+ハイカムだと、アイドリングが不安定になりがちですので、Test Advance=20に設定し点火時期もそれに合わせれば、安定したアイドリング状態で調整できそう。クランクプーリーにしるしを打っておくと吉。

上記ポイントを押さえておけば、EXのバルタイを変更したとき(NA8の場合)、Test Advance の値と点火時期が合うようにCRIPを調整すればクラセンをいじらなくてもよくなる...というテクニックが使えますね。 

 

ちなみに、上記のCLIP=615と600で、タイミングライトの光る位置がBTDC=10°と25°になったのは多分こういう事ではないかと。 

CLIP_10_25_thumb

 

Tech Edgeをmotecにつける

m84は直にラムダセンサーを制御できるので、別置きの空燃比計をつなぐ必要はありません。

しかし、別置きの空燃比計を使うのも結構勝手がいいので、それをmotecにつなげる設定を紹介します。


■ motec側の設定
Lambda 1(La1) → input setup → Lambda1 Calibration = #39 Lambda:MoTeC PLM or AFM1
lambda_techedge

 

motecのラインナップにPLMというラムダメーターがあり、リファレンスにアナログ出力の設定値が記載されていましたので、 テクエジのWBの設定値をこれと同じにしてやればOK。

 

■ テクエジ側の設定
WBlinを以下のように設定しWRITE。
0V=0.5(Lambda) 
5V=1.75(Lambda)
techedge_PLM

motecには B25 LA1-S にWB+ 、 B15 0V-AUX にWB- を結線します。
エンジンをかけ、ECU Manager のLA1と、テクエジの数値を見比べて合致しているのを確認してください。


■上記設定でのワイドバンド出力電圧と空燃比の関係
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