motecにスピードセンサーのパルス入力をしてやれば、ギアレシオの入力でギア表示ができたり、Giar Compという項目で燃料と点火時期を補正する事も可能なので、センサー取り付けを考えてみました。
NA8Cはミッションにスピードメーター用のケーブルが刺さり、車内のコンビネーションメーターにつながっています。
そこからECUに車速パルスを送っているので、単純にそれをmotecに接続するつもりでした。
しかし、使っているセンサーが「リードスイッチ」というタイプになり、動作時のノイズがひどく、デジタル信号として使うことが難しい感じ。
NB1のアンチロックブレーキ用センサー流用も考えましたが、ナックル&ハブ交換の手間を考えると結構難しいので、設置も含めてお手軽にデジタル信号が出せるセンサーを探しました。
で、見つけたのが永井電子のスピードセンサー(No.6680)。
割り込ますタイプでは「高いほう」と称される(笑)センサーです。
これはロードスターのクラセンと同じ「ホールセンサー」を使っていて、きれいなデジタル信号をシャフト1回転で8パルス出してくれます。
また、ミッションのスピードメーターケーブルに割り込ますので、リアタイアを浮かせば実走しなくてもセンサーの動作確認が出来、トータルで考えてもNBセンサー流用よりメリットが大きいかと。(高いけどw)
結線は電源とアース、信号出力線の3本です。
信号線入力を分岐し、2つのチャンネルに入力。
【B10】DIG3 : Left Gound Speed
【B11】DIG4 : Right Gound Speed
センサー設定は下記の通り。
Digital Input Functions は Dig In 3、Dig In4 とも同じ設定です。
Calibration の設定数値についてですが、これはスピードセンサーには、1kmで637回転という規格があるようで、この数値を元に設定します。
ちなみに時速60km/hでシャフトは637r.p.m.で回転する事になりますね。
で、calibration の入力値はどうなるかというと、0.1km(100m)走った時に入って来るパルス数を入力しますので、
637/10×8(パルス)=509
となるわけです。
後は実走して、ナビなどの速度とmotecの表示を比較し、微調整すればいいでしょう。
以上の設定で右、左の Gound Speed は表示されますが、リソースとして使いたいGound Speedはまだ出ません。
それを出すには、 トラクションコントロールのパラメーター設定が必要です。
テストはセンサーのシャフトをドリルでくわえて回転させました。